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ラグマン探訪記 続報(悲報?)

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「うまいラグマンは一期一会」 前回のラグマン探訪記で私がのたまった言葉である。ブログを更新したのが2月17日だったので、ちょうど3ヶ月半ぶりの更新となるだろうか。 (→前回のラグマン探訪記はこちらhttp://from-stone-city-tashkent.blogspot.com/2018/02/blog-post.html) あれから、私の身には様々な出来事が降りかかり、 ありがたいことからありがたくないことまで 様々な目に遭った。 それは別稿に譲るとして、今回はラグマン探訪記の続報である。ちなみにこれは あまりありがたくない出来事 に入る部類だ。 前回のラグマン探訪記では、合計3箇所のラグマン屋を紹介し、それぞれの店の雰囲気などを大雑把に伝えた。 唐突に話は変わるが、ここタシュケントは都市の開発が進められている都合か、 飲食店の入れ替わりが激しい 。お気に入りの食堂やレストランが気づいたら消えているということもわりかしよくある。ロシア語でいえば   Часто бывает というやつだ。 さて、ここまで書けばお察しいただけたかと思うが、そう、 私の把握するラグマン屋が 、時の流れに耐えられず すでに2店舗消滅した のである...... まず一つ目は、 Restoran Dodon 私の家の近くでもあるツェントルルナチャルスキー公園の斜め前にある店舗。 ここは3月の末に行った際、看板がなくなっており、中もがらんどうになっていた。 次いで、 Samarqand Darvaza 5階フードコート (通称 Уйгурская Кухня) 現在ここは改装中なのか、店の前に白い覆いがかけられている。ちなみに隣には看板がまだ残っているので、復活することもあるかもしれないとわずかな望みをつないでいる。ただし、知人の情報によれば 4月末からずっとあの状態 らしい... だがしかし、悲しい話ばかりではない。先日、カザフスタンに留学中の知人がウズベキスタンを訪れた。この際、普段行かないチョルスーバザールの奥の方を開拓した結果、新たに一つウイグルラグマンが食べられる店を見つけたのだ。 店の名前は忘れてしまったが、 Google map上では、 Lagmonxona と表記されている。 (https://goo.gl/map

私とラグマン ラグマン探訪記

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皆さんはラグマンという料理をご存知だろうか。 いやむしろ、ラグマンとは一体なんなんだろうか。端的に言ってしまえば肉と野菜と小麦粉から作られる麺料理である。こう言えば非常にシンプルに聞こえるだろう。 ラグマンの説明は後におくとして、中央アジアの料理といえば、プロフ、サモサ、シャシリク(カバブ)と並んで、ラグマンは絶対に外せない。何を隠そう、この私もラグマンに魅了された一人である。 ラグマンとの出会い 私とラグマンとの出会いは、遡ること2年前、2016年の3月のことである。 当時語学研修でカザフスタンにいた私は、知り合いの日本人に滞在していた学生寮の近くのウイグル料理の店に連れて行ってもらった。 店内はよくいえばシンプル、悪くいえば物置に近い装いで、少々心もとなかったのを覚えている。 店の名前は漢字で「新疆風味」。メニューも漢字表記がメインだった。中央アジアの街の外れにこんな店があるのか、と内心驚いていた。とはいえ中国語の料理名は分からず、とりあえずおすすめということで、無難にЛагменと書かれたメニューを頼んでみた。 結論からいえば、そこで食べたそのラグマンと名のついた料理は、それまでに食べたどんな麺料理よりも、もっといえばどんな炭水化物よりも刺激的で美味しかった。( 多分セロリが入っていたからだと思う。) 太くてコシのある麺、シャキシャキとした野菜の歯ごたえ、トマトベースによくわからないが何やら旨味のあるスープ、一口大の羊肉と、それぞれの食材が完璧なハーモニーを奏で、口の中が幸せで満たされていく。皿に乗っているそれは対して多くないように見えるが、完食する頃には不思議と腹も満ちていた。 一瞬でラグマン堕ちしてしまった私は、可能なかぎり毎晩その店にラグマンを食べに行っていた。ラグマン以外のメニューもあることはあったが、一度だけ別メニューを頼んで非常に辛い目にあったのと、なによりもラグマンがうますぎたため、頼むのはほとんどラグマンだった。 店に通ううちに気づいたことがある。ラグマンにもどうやら種類があるらしいということである。 大きく分けると、 ①汁ありラグマン ②汁なしラグマン である 個人的には汁ありラグマンの方が好きだが、その店